カバー写真 (装幀=工藤強勝)

内容一覧

序 ジェンダーの語りと語り方 桜井厚

インタビューの現象学――〈あなた〉の前にいる〈私〉の経験 高井葉子

障害とシェンダーをめぐる複数の視線――知的障害を持つ男性のセルフ・ストーリー 麦倉泰子

「普通でない顔」を生きること――顔にあざのある女性たちのライフストーリー 西倉実季

差異をもつ〈わたしたち〉の語られ方――あるレズビアン・アクティヴィストのライフストーリー 飯野由里子

子どもが生まれても不好――〈不妊の経験〉の語り 松島紀子

〈障害をもつ子どもの父親〉であること――母親が語る/子どもが語る/父親が語る 土屋葉

牧師にならなかった〈牧師夫人〉――妻・母・教会内外の役割と葛藤 川又俊則

「仕える女」の精神――ある奉仕女の語り 堀千鶴子

この土地で貝を剥く――現役剥き手の個人史から 和田健

嫁ぬすみのストーリー――経験が語るローカルな文化の変容 桜井厚

文献案内


執筆者紹介

桜井厚(さくらい あつし)
千葉大学文学部教授。ライフヒストリー/ライフストーリー研究。著書に『インタビューの社会学』(せりか書房)、『フィールドワークの経験』(共編著、せりか書房)。

高井葉子(たかい ようこ)
城西国際大学経営情報学部講師。社会学。女性問題、女性運動、フェミニスト・リサーチ論に関心を向けてきた。現在は、若者が語る「転機」と「成長」の語りを集めている。論文に「ドメスティック・バイオレンスと夫婦関係」(土屋葉編『これからの家族関係学』角川書店)他。

麦倉泰子(むぎくら やすこ)
修士課程修了後、知的障害者入所更生施設勤務を経て、早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程在籍。現在、知的障害を持つ当事者の視点から、施設化・脱施設化政策を記述しなおすことに取り組んでいる。

西倉実季(にしくら みき)
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程。専攻は社会学、ジェンダー論。ライフストーリーを通して、外見の美醜と「女」というジェンダー・アイデンティティとの関係を研究している。

飯野由里子(いいの ゆりこ)
城西国際大学大学院人文科学研究科博士課程在学中。女性学/ジェンダー論専攻。現在、日本におけるレズビアン運動の歴史と今後の可能性について研究中。

松島紀子(まつしま のりこ)
城西国際大学大学院人文科学研究科比較ジェンダー論博士課程後期在学中。不妊の当事者の視点から不妊をとらえなおし、不妊の理論化と精神的ケアの実践にむけ、不妊を学問として構築することをめざしている。

土屋葉(つちや よう)
武蔵野大学人間関係学部専任講師。家族社会学。障害をもつ人とその家族の主観的世界を描き出すことをめざしている。著書に『障害者家族を生きる』(勁草書房)。

川又俊則(かわまた としのり)
浦和学院高等学校教諭。現代日本のキリスト教の受容と変容に関して、各教会での参与観察、牧師夫人他への面接、自分史分析など多様な方法で論究。著書に『ライフヒストリー研究の基礎』(創風社)。

堀千鶴子(ほり ちづこ)
城西国際大学経営情報学部福祉環境情報学科講師。社会福祉学専攻。社会福祉と女性をテーマとしている。現在は、婦人保護事業成立に関する運動団体の活動を明らかにすることをめざしている。

和田健(わだ けん)
千葉大学留学生センター助教授。民俗学・農村社会論専攻。高度経済成長と農作業における生産互助の関わりを地産地消の文脈で探求中。近刊『現代民俗誌の地平2 権力』(共著、朝倉書店)。



関連書

インタビューの社会学』(桜井厚著)

フィールドワークの経験』(好井裕明・桜井厚編)。