カバー写真 (装幀=木下弥)

内容一覧

はじめに

第一講 無意識の時代
   メスメリズム
   ロマンティク医学
   シェリングの自然哲学
   ショーぺンハウアーの意志
   無意識の哲学
   大文字化するEs

第二講 想像的解釈とメタサイコロジー
   暗闇の手探り
   Spekulation・仮説・パラダイム
   メタサイコロジー

第三講 反復強迫の射程
   戦争の影
   いないいない・ばあ遊び
   反復される不快
   オイディプス再考

第四講 死は欲動するのか
  外傷性神経症のしくみ
  無機物への回帰
  Triebとは何か
  欲動概念の変遷

第五講 括抗する生と死
   エロースとタナトス
   死への迂回路としての生
   死の欲動の生物学的根拠
   アンビヴァレンツとサディズム
   生命差異
   性と死の同時成立
   生と死の弁証法について

第六講 攻撃するタナトス
  死の欲動から攻撃欲動へ
  罪責感の源泉としての攻撃欲動
  メランコリーの構造
  子供の攻撃心
  死の欲動と破壊欲動

第七講 人間――この残酷な存在
  暴力の根源性と普遍性
  文化の役割とその限界
  昇華とカタルシス
  スポーツと祝祭

参考文献

あとがき


著者紹介


小林敏明(こばやし としあき)
1948年岐阜県生まれ。1996年ベルリン自由大学学位取得。ライプツィヒ大学教授資格取得を経て、現在ライプツィヒ大学東アジア研究所教授。専門は、哲学・精神病理学。
著書に『〈ことなり〉の現象学――役割行為のオントプラクソロギー』(弘文堂)、『アレーテイアの陥穽』(ユニテ)、『精神病理からみる現代思想』(講談社現代新書)、『西田幾多郎――他性の文体』(太田出版)、『西田幾多郎の憂鬱』(岩波現代文庫)、『廣松渉――近代の超克』(講談社)、『憂鬱な国/憂鬱な暴力――精神分析的日本イデオロギー論』(以文社)、『父と子の思想――日本の近代を読み解く』(ちくま新書)、『〈主体〉のゆくえ――日本近代思想史への一視角』(講談社メチエ)、編書に『哲学者廣松渉の告白的回想録』(河出書房新社)、訳書にクラウス・ハインリッヒ『ノーを言う難しさ――宗教哲学的エッセイ』(法政大学出版局)など。