カバー写真 (装幀=森國次郎)

内容一覧

はじめに  山田富秋

第1部 ライフストーリー論の理論的深化
『口述の生活史』はいかにして成立したか 桜井厚
『ポーランド農民』における手紙と自伝の利用――再評価の試み 高山龍太郎
語りとリアリティ研究の可能性――社会学と民俗学の接点から 足立和重
フォークロア研究とライフストーリー 島村恭則
歴史は逆なでに書かれる――オーラル・ヒストリーからの科学論 三浦耕吉郎
インタビューにおける理解の達成 山田富秋
『福翁自伝』におけるオーラリティと多声性――声の分析の試み 小林多寿子

第2部 ライフストーリー・インタビューの現場
現代世界の解釈ツールとしての桜井式ライフストーリー法
――滋賀県・湖西・湖東の調査から 松田素二
ジェンダー・セクシュアリティとオーラル・ヒストリー 有末賢
「被差別の文化・反差別の生きざま」からライフストーリーへ 好井裕明
「声」を聞く旅――「現場主義」に徹する 岸衞

あとがき 好井裕明


執筆者紹介

桜井 厚(さくらい あつし)
1947年生まれ。現在、立教大学特定課題研究員。専攻は、ライフヒストリー/ライフストーリー研究、社会問題の社会学。主要著書に『ライフヒストリーの社会学』(共編著、弘文堂、1995)、『屠場文化』(共編著、創土社、2001)、『インタビューの社会学』(せりか書房、2002)、『境界文化のライフストーリー』(せりか書房、2005)、『ライフストーリー論』(弘文堂、2012)、『差別の境界をゆく』(共著、せりか書房、2012)他。

高山龍太郎(たかやま りゅうたろう)
1971年生まれ。現在、富山大学経済学部准教授。専攻は、地域社会学、社会学史。主要著書に『シカゴ学派の社会学』(共著、世界思想社、2003)、『「ひきこもり」への社会学的アプローチ』(共著、ミネルヴァ書房、2008)。

足立重和(あだち しげかず)
1969年生まれ。現在、追手門学院大学社会学部教授。専攻は、環境社会学、地域社会学。主要著書に『郡上ハ幡伝統を生きる――地域社会の語りとリアリティ』(新曜社、2010)、『現代文化のフィールドワーク入門――日常と出会う、生活を見つめる』(共編著、ミネルヴァ書房、2012)。

島村恭則(しまむら たかのり)
1967年生まれ。現在、関西学院大学社会学部教授・博士(文学)。専攻は、フォークロア研究、現代民俗学。主要著書に『〈生きる方法〉の民俗誌――朝鮮系住民集住地域の民俗学的研究』(関西学院大学出版会、2010)、『引揚者の戦後』(叢書「戦争が生みだす社会」Ⅱ、編著、新曜社、2013)、『関西私鉄文化を考える』(共著、関西学院大学出版会、2012)、『物と人の交流』(日本の民俗3、共著、吉川弘文館、2008)。

三浦耕吉郎(みうら こうきちろう)
1956年生まれ。現在、関西学院大学社会学部教授。専攻は、社会学、社会史。主要著書に『環境と差別のクリティーク――屠場・「不法占拠」・部落差別』(新曜社、2009年)、『屠場 みる・きく・たべる・かく――食肉センターで働く人びと』(編著、晃洋書房、2008年)『構造的差別のソシオグラフィ――社会を書く/差別を解く』(編著、世界思想社、2006年)。

松田素二(まつだ もとじ)
1955年生まれ。現在、京都大学大学院文学研究科教員。専攻は、社会人間学。主要著書に『コリアン・ディアスポラと東アジア社会』(共編著、京都大学学術出版会、2013)、「現代世界における人類学的実践の困難と可能性」(『文化人類学』78-1,1-25,日本文化人類学会)、『日常人類学宣言??生活世界への深層へ/から』(世界思想社、2009)、『呪医の末裔??束アフリカ・オデニョー族の二〇世紀』(講談社、2003)他。

小林多寿子(こばやし たずこ)
現在、一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻は、経験社会学。主要著書に『物語られる「人生」――自分史を書くということ』(学陽書房、1997)、『ライフストーリー・ガイドブック――ひとがひとに会うために』(編著、嵯峨野書院、2010)。

有末 賢(ありすえ けん)
1953年生まれ。現在、慶應義塾大学法学部教授。専攻領域は地域社会論、都市社会学、生活史。一九八二年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。主要著書に『生活史宣言』(慶應義塾大学出版会、2012)、『現代大都市の重層的構造』(ミネルヴァ書房、1999)他。

岸 衝(きし まもる)
1947年生まれ。現在、龍谷大学非常勤講師。ライフストーリー・インタビューをしてフィールドを歩く。人の声を聞く。主要著書に『語りのちから――被差別部落の生活史から』(共著、弘文堂、1995)、『屠場文化――語られなかった世界』(共編著、創土社、2001)、『自分・差別・世間』(単著、解放研究所しが、2002)、『ライフストーリーの社会学』(共著、北樹出版、2005)、『差別の境界をゆく――生活世界のエスノグラフィー』(共著、せりか書房、2012)。


編著者紹介
山田富秋(やまだ とみあき)
1955年生まれ。現在、松山大学人文学部社会学科教員。専攻は、ライフストーリー研究、エスノメソドロジー。
主要著書に、r日常性批判――シュッツ・ガーフィンケル・フーコー』(せりか書房、2000)、『フィールドワークのアポリア』(せりか書房、2011)。訳書に、ホルスタイン、グブリアム『アクティヴ・インタビュー』(共訳、せりか書房、2004)他。

好井裕明(よしい ひろあき)
1956年生まれ。現在、日本大学文理学部社会学科教授。専攻は、被爆表象の批判的エスノメソドロジー、日常的差別の社会学、映画社会学。
主要著書『批判的エスノメソドロジーの語り』(新曜社、1999)、『「あたりまえ」を疑う社
会学」(光文社、2006)、『差別原論』(平凡社、2007)、『ゴジラ、モスラ、原水爆』(せりか書房、2007年)他。


関連書

『インタビューの社会学』(桜井 厚著)
差別の境界をゆく』(岸 衝・桜井 厚著)