鳥海青児 絵を耕す
原田 光

既存の油絵に激しく挑戦した岸田劉生、萬鉄五郎に導かれ、ヨーロッパ留学でのゴヤ、レンブラントとの出逢いを糧に、日本の湿潤な歴史的風土における油絵の可能性を極限まで追求した鳥海青児。本書は大正から戦後まで激動する時代のなかで悪戦苦闘する画家の修羅を克明に描き出すとともに、描く対象に揺るぎない存在感を与えるために工夫した数多くのメチエ〈厚塗りの技法等〉の秘密を解き明かした、熱烈な鳥海芸術へのオマージュである。

5500円/A5判上製473頁/ISBN978-4-7967-0348-2
   
現代社会と人間への問い
いかにして現在を流動化するのか?
内田隆三
編著
社会科学や人文学、科学技術など多分野にわたる第一線の研究者が、それぞれに抱えるアクチュアルな問題を通して、現代社会とそこに生きる人々の現代性について先鋭な議論を展開。資本・科学・技術・都市・建築・階層・習俗・国家・政治・思想・宗教・戦争・言語など多岐に及ぶ事象の広がりのなかから、歴史の現在にかかわる入り組んだ知の星座系が浮かび上がる。

4600円/A5判並製474頁/ISBN978-4-7967-0347-5
   
ラカン「レトゥルディ」読解
《大意》と《評釈》
佐々木孝次
「レトゥルディ」は、ラカンが『エクリ』以降に執筆したもっとも長い、まとまりのある、唯一の論文である。難解をもってなるテキストの原文を掲げ、平易な日本語に翻訳し、詳しく解説した本書は、ラカンの精神分析の理論と実践の現場におもむき、その生きた息吹に接する必読の案内書である。

5000円/A5判上製377頁/ISBN978-4-7967-0346-8
 
   
知識の政治学
〈真理の生産〉はいかにして行われるか
金森 修

〈在る〉ことと〈知る〉こととの直結的な自明性を断ち切って、真理観の複数性という観点から認識の浮遊性を説く。われわれの知識世界を大きく拡張する、新たな〈科学思想史〉の試み。政治や経済と密接な関係をもたざるを得なくなった科学の現状(ポスト3・11ワールド)にも介入し、知識と世界と政治との関係を根本から問い直す。

3700円四六判上製381頁/ISBN978-4-7967-0345-1
   
ドゥルーズ・知覚・イメージ
映像生態学の生成
宇野邦一

ドゥルーズ哲学の強いインパクトを背景に、激変する映像環境がいかに〈身体と生のイメージ〉に作用しているかを鋭く洞察する論考と、映画・ヴィデオアート・ダンス・演劇など身体表現にかかわるアーチストとの対話を通して、複雑多様な映像表現を解明すべく新たなジャンル〈映像生態学〉を提唱する。
3200円A5判並製311頁/ISBN978-4-7967-0344-4
   
『ボヴァリー夫人』をごく私的に読む
自由間接話法とテクスト契約
芳川泰久

フランス近代小説の歴史を根本から変えた『ボヴァリー夫人』の新訳(新潮文庫)を手がけた著者が、貴重な翻訳体験で遭遇した数多くの疑問を糧に、過激なテクスト論者の視線で、文学における「表象革命」を成し遂げたフローベールの言葉の秘密に迫る。
2800円四六判上製235頁/ISBN978-4-7967-0343-7
   
〈サーカス学〉誕生
曲芸・クラウン・動物芸の文化誌
大島幹雄

ジュネが愛してやまなかった綱渡り、中原中也の詩「サーカス」の舞台裏のエピソードなど、サーカスを切り口に、歴史・美術・映画・文学を横断しながら〈サーカス学〉という新たな文化空間を切り拓く。
巻末対談「サーカスの世界」から「サーカス学誕生」へ 桑野隆十大島幹雄
2400円四六判並製279頁/ISBN978-4-7967-0342-0
   
  針生一郎蔵書資料年表
美術・文学・思想
三上豊
[編著] 上野俊哉・沢山遼[著]
批評の軌跡と源泉を辿り、来たるべきデータアーカイヴを試行する。
戦後の美術・文芸評論に大きな足跡を残した針生一郎。彼は2010年84歳で亡くなるまで、つねに前衛と大衆と社会について問い続けていた。本書は針生宅に残された書籍、展覧会カタログ、執筆文献、エフェメラの類い20000余件を年表形式にまとめたものである。リベラルな評論活動の隣にあった「知の集積」を一覧することで、戦後の出版文化の在り方がみえてくる。気鋭の批評家2氏の針生論を付す。
3800円A5判並製497頁/ISBN978-4-7967-0341-3
 
   
阿Qの連帯は可能か?
来たるべき東アジア共同体のために
丸川哲史

今日の東アジアの「緊張」はどこに原因があり、どこから来たのか。東アジアで起きた19世紀後半からの戦争と植民地支配、冷戦がもたらした傷を見つめ直し、来たるべき「東アジア共同体」り形成に向けて、新たな考察を展開。「朝鮮戦争に帰れ!」、「李小龍(ブルース・リー)と中国」、「台湾「反サービス貿易協定」運動の可能性と限界」、「済州島への歴史の旅」など、全20篇を収める。
3800円四六判上製395頁/ISBN978-4-7967-0340-6
   
増補新版ドゥルーズ キーワード89
芳川泰久+堀 千晶
「欲望」「戦争機械」「器官なき身体」「ノマド」など哲学・文学批評・美学・倫理・政治哲学の諸領域を横断する89の基本概念を簡潔明快に解説し、ドゥルーズ哲学の核心に迫る.。増補した詳細な書誌と新たにドゥルーズの「プルースト論」を付す。
2800円四六判並製326頁/ISBN978-4-7967-0339-0
   
柳田国男の歴史社会学
続・読書空間の近代
佐藤健二

生活の日常を読み解くことからつむぎ出された柳田国男の歴史研究は、戦後の人文・社会科学のなかで数多くの誤読にさらされてきた。著者は歴史社会学の視点から、その学知と方法の復権に挑む。テクストの意外な生態を精緻に押さえ、この思想家の実践に孕まれていた希望をさぐり、「複数の柳田国男」の可能性を提示するなかで「民俗学」の再生を展望する。
3800円四六判上製413頁/ISBN978-4-7967-0338-3
   
  怪異と身体の民俗学
異界から出産と子育てを問い直す
安井眞奈美

産女(うぶめ)、水子、胞衣、乳歯、おんぶと抱っこ、分娩台、妖怪に狙われる身体、そして現代の妖怪――これらの多様な対象を民俗学・文化人類学の身体論、さらには異界というユニークな視点から現代文化を問い直す。
3500円四六判上製291頁/ISBN978-4-7967-0337-6
   
  ポピュラー音楽から問う
日本文化再考
東谷 護
編著
流行り廃りの激しいポピュラー音楽の本質を歴史的な視点から改めて問い直す。外来音楽の受容と消費、グローバルとローカルの交錯する多様な音楽シーンの解明を通して日本の現代文化の再考を促す刺激的な論集。
3000円四六判上製295頁/ISBN978-4-7967-0336-9
   
  メディアの臨界
紙と電子のはざまで
粉川哲夫

電子メディアの急速な浸透のなかで、紙の本を取り囲む環境はがらりと変わった。紙か、電子か――この不毛な二者択一に陥らず、臨界状態にある現在のメディアの可能性を新たな視点から問い直す。メディア・テクノロジーの動向を鋭く予見し、論じてきた著者の最新論集。
2800円四六判上製277頁/ISBN978-4-7967-0335-2
   
耳を傾ける技術
レス・バック 有元健

グローバル化する世界の中で聞きとられずに消えていく様々な声。都市社会学、人種論、民族誌の視点から著者はロンドンにおける多文化状況を鋭く分析し、「耳を傾ける技術としての社会学」を提唱する(解説/小笠原博毅)。
3200円四六判上製377頁/ISBN978-4-7967-0334-5
   
映像人類学シネ・アンスロポロジー
人類学の新たな実践へ
村尾静二・箭内匡・久保正敏

シネ・アンスロポロジー、共有人類学。ジャン・ルーシュがかつて構想し、実践したアイデアは、今こそ蘇らねばならない――民族誌映画の歴史と現在を踏まえ、映像による新たな人類学を実践してゆくための確実な土台を提供する。
2800円A5判並製309頁/ISBN978-4-7967-0333-8
   
転成する歴史家たちの軌跡
網野善彦、安丸良夫、二宮宏之、そして私
喜安 朗

戦後歴史学のパラダイムを転換させた三人の歴史家たち――網野善彦、安丸良夫、二宮宏之の軌跡をたどり、そこ
に作動した新たな歴史認識に向かう構想力を明らかに。加えて、彼らと同時代を生きてきた著者自身の研究の軌跡
も詳述。
3400円/四六判上製350頁/ISBN978-4-7967-0332-1
   
アフター・テレビジョン・
スタディーズ
伊藤 守・毛利嘉孝

ソーシャルメディアの登場以降、劇的に変化したメディア環境を考えるための理論的アプローチ。ソフトウェア、アーカイブ研究、デジタルメディアと民主主義、情動と権力等、メディア文化理論の最新の成果。
3200円/A5判並製331頁/ISBN978-4-7967-0331-4
   
  <広告制作者>の歴史社会学
近代日本における個人と組織をめぐる揺らぎ
加島 卓

近代日本における個人と組織をめぐる揺らぎ
芸術家でも企業人でもない〈広告制作者〉。その曖昧な職業理念の歴史を濱田増治、今泉武治、亀倉雄策、横尾忠則らを例にして精緻に分析。いかにして 広告制作が専門的な知識や職業になったのかを探るメディアの社会学。
6000円/A5判上製493頁/ISBN978-4-7967-0330-7
   
パラムナード
知の痕跡を求めて
前田耕作

「私は痕跡を求めて歩く自分の行動をパラムナード(漂歩)と名づけている」。バンヴェニスト、デュメジル、バシュラール、ギリシア、ローマ、奈良……言語の本質と宗教の本源を求める知の考古学の旅。「パラムナードの果て、いま私の脳裏に去来するイメージを拾い集めた一冊の本」。
5000円/四六判上製440頁/ISBN978-4-7967-0329-1
   
  占領者のまなざし
沖縄/日本/米国の戦後
田仲康博

米軍占領が日米の合作によるものであったことは、今では明白である。その本質に迫るために、本書は〈まなざし〉をキーワードにして、冷戦の矛盾を一身に引き受けることになった占領下の沖縄の社会や文化に新しい光を当てる。
2400円/A5判並製233頁/ISBN978-4-7967-0328-4
   
  語りが拓く地平
ライフストーリーの新展開
山田富秋・好井裕明

ライフストーリー研究の起源と現在――シカゴ学派や中野卓の生活史研究まで遡りながら、人々が語るというオーラリティの行為を相互行為の文脈において捉える対話的構築主義の新たな可能性を探究する。

2500円/
A5判並製269頁ISBN978-4-7967-0327-7
   
マルクス 資本論の思考
熊野純彦

『西洋哲学史』(岩波新書)などの著書や、カント『純粋理性批判』の新訳(作品社)などで知られる日本哲学界の第一人者が、マルクスの高峰に挑む! マルクスを読むことは、世界の総体を読みとくことにほかならない。「全世界を獲得するために」マルクス『資本論』全3巻を読む。渾身の書き下ろし1500枚。
5800円/四六判上製741頁/ISBN978-4-7967-0326-0
   
  ラカン『アンコール』解説
佐々木孝次・林行秀・荒谷大輔・小長野航太

ラカンの後期思想の精髄を集約したドキュメント『アンコール』を徹底的に解明する。「知」と「愛」さらに「享楽」を、性別化の論理、四つのディスクールの図表、ボロメオの輪をもとに「語る存在」としての人間世界の深層に迫る。
4300円/A5判上製303頁/ISBN978-4-7967-0325-3
 
   
  言葉の肉
エクリチュールの政治
芳川泰久
監訳 堀 千晶/西脇雅彦/福山 智
文学から思考の方法を学んだと語る現代屈指の批判的知性が、聖書、バートルビー、バルザック、プルースト、ランボー等を取り上げ、「言葉と物」の危険な関係を問いながら文学固有の政治性を解き明かし〈文学〉の核心に迫る。
2500円/四六判上製375頁/ISBN978-4-7967-0324-6
   
  情動の権力
メディアと共振する身体
伊藤 守
カルチュラル・ターンからアフェクティブ・ターンへ――〈運動〉と〈情動〉に焦点化しながらメディアと身体の関係を考察する。メディア研究の新たな地平を切り開くポスト・カルチュラル・スタディーズのメディア理論。
2500円/四六判上製282頁/ISBN978-4-7967-0323-9
   
  「経済」の哲学
ナルシスの危機を越えて
荒谷大輔

危機は避けられないのか。ストア派の宇宙論、キリスト教の救済、近代科学における自然の秩序――「経済」という概念が担ってきた歴史的機能を辿りながら、現代の経済が不可避的に抱え込む危機の本質を解明する。
2600円/四六判上製256頁/ISBN978-4-7967-0322-2
   
  ルーマニア演劇に魅せられて
シビウ国際演劇祭への旅
七字英輔
今や「ヨーロッパ三大演劇祭」の一つと称されるほど有名になったルーマニアのシビウ国際演劇祭。その魅力に取りつかれてシビウに通いつめた著者の15年間の演劇紀行を収載。知られざるルーマニアの演劇シーンを伝える。
2800円/四六判上製302頁/ISBN978-4-7967-0321-5
   
  近世庄内における芸能興行の研究
鶴岡・酒田・黒森
佐治ゆかり

幕藩体制下における庄内藩の芸能興行の実態とその構造を解明する。都市部・鶴岡、酒田の「興行」の研究に加え、新たに郷村部・黒森の「法楽」概念を提示し、近世社会の芸能存立のシステムを総合的に描き出す。
10000円/A5判上製509頁/ISBN978-4-7967-0320-8
   
  〈復帰〉40年の沖縄と日本
自立の鉱脈を掘る
西谷 修

いまや沖縄は本土に対し公然と差別を語り、グローバル世界での自立を構想する。吉本南島論に呼応して復帰論に異を唱え、沖縄の自立の轍を刻んだ新川明、岡本恵徳、川満信一、高良勉らの言説を再検討し、沖縄と日本の接合と分離を問い直す。
2000円/四六判並製195頁/ISBN978-4-7967-0319-2
   
  ジョナス・メカス
ノート、対話、映画
ジョナス・メカス
木下哲夫
 森國次郎
リトアニアに生まれ、ナチスから、ソ連から逃れ、1949年肌寒いニューヨーク港に降り立ったジョナス・メカス。入手したボレックスでニューヨークを、友人たちを、自らを撮り続けてきたメカスが語る、リトアニアへの想い、日記映画とニューヨークのアヴァンギャルド、フィルム・アーカイヴスの誕生……
4700円/A5判並製336頁/ISBN978-4-7967-0318-5
   
  差別の境界をゆく
生活世界のエスノグラフィー
岸 衞・桜井 厚

「これほど長く被差別部落に通い続けたのは、ひとに出会うためにほかならなかった」と考える著者たちが、人びとの生活世界をとおして「差別のまなざしの変化」を記録し、丁寧に読み解いたエスノグラフィーの力作。
2300円/四六判並製240頁/ISBN978-4-7967-0317-8
   
  恩地孝四郎研究
版画のモダニズム
桑原規子

抽象画の先駆者、創作版画の推進者として、また装丁家、写真家、詩人、評論家として多彩な面をもつモダニストとして活躍した日本近代版画史の巨匠、恩地孝四郎の全貌に迫る大著(総576頁、カラー図版193点)
8000円/A5判上製576頁/ISBN978-4-7967-0316-1
   
  再考 ロシア・フォルマリズム
言語・メディア・知覚
貝澤 哉・野中 進・中村唯史
編著
ロシア・フォルマリズムとは何だったのか? 「構造主義の先駆」という通説から遠く離れ、新たなパースペクティブからこの運動の意義を書き換える。「文学理論の端緒」を歴史化する野心的な試み。附人名・用語集。
2500円/A5判並製231頁/ISBN978-4-7967-0315-4
 
   
  時代を聞く
沖縄・水俣・四日市・新潟・福島
池田理知子・田仲康博
編著
国家の安全や経済発展の名の下に命や生活が犠牲にされてきた地域は、福島以前にもあった。それぞれの現場での異議申し立ての声に耳を傾け、「3・11」後の世界を生き抜くための「日常」からの粘り強い闘いを提唱する。
2300円/四六判並製264頁/ISBN978-4-7967-0314-7
   
  フロイト講義<死の欲動>を読む
小林敏明

死は欲動するのか?フロイトの奇抜で難解なテクスト『快原理の彼岸』を精読し、死を単なる生の否定、裏返しとする一般常識に立ち向かったフロイトの挑戦の意味を、現代生物学の成果と照らし合わせながら検証する問題の書。
2500円/四六判上製263頁/ISBN978-4-7967-0313-0
   
  立ちすくむ歴史
E・H・カー『歴史とは何か』から五〇年
喜安 朗・成田龍一・岩崎 稔

歴史とは、現在と過去との尽きない対話である――いまなお読み継がれているカーの名著『歴史とは何か』を手掛かりに、半世紀に及ぶ歴史学の変貌と現在の歴史の諸問題をめぐって三人の研究者が交わした白熱の討議。
2500円/四六判並製288頁/ISBN978-4-7967-0312-3
   
  響きあう異界
始源の混沌・神の深淵・声の秘義
浅見克彦

人間は常に異界を背負って生きてきた――リューグー、補陀落、神人合一の混沌、そして『空の境界』『虐殺器官』、川上未映子の異界。古の神話から現代の表象文化まで幅広く渉猟し、異界の深淵へと降りたつ読みの冒険。
2800円/四六判並製303頁/ISBN978-4-7967-0311-6
   
  ヌーヴォー・ロマンと日本文学
江中直紀

現代仏文学最良の刺戟を80年代の日本文学に導入した若手批評家・翻訳者として注目を集めた、江中直紀。昨年急逝したその遺稿を、芳川泰久・渡部直己・絓秀実・重松清の友人四人が編んだ、最初で最後の評論集。
2500円/四六判上製345頁/ISBN978-4-7967-0310-9
   
  増補 ポピュラー音楽と資本主義
毛利嘉孝

ポピュラー音楽は資本主義の単なる産物なのか? マルクスやアドルノの古典や文化社会学の成果をもとにポピュラー音楽と資本主義のスリリングな関係を解明する。デジタル化による最近の音楽シーンの変容を描いた増補版。
2500円/四六判並製285頁/ISBN978-4-7967-0309-3
   
  民衆騒乱の歴史人類学
路上のユートピア
喜安 朗

19世紀前半のパリで頻発した民衆騒乱を歴史人類学的な方法を用いて分析し、騒乱へと向かった民衆の日常性からの飛躍の要因を明らかにする。近代民衆運動史研究に新たな地平を拓いた著者の歴史叙述の方法を開示。
3000円/四六判上製304頁/ISBN978-4-7967-0308-6
   
  仏はどこにいるのか
マンダラと浄土
立川武蔵

歴史の中でブッダは様々に姿を変えていく。当初修行者たちの師であり、次に浄土に住む阿弥陀となり、さらにマンダラに住む大日如来となった。仏教史を辿りながら世界認識の装置としてのマンダラと浄土の秘密に迫る。
2400円/A5判並製173頁/ISBN978-4-7967-0307-9
   
  カルチュラル・スタディーズで
読み解くアジア

岩崎稔・陳光興・吉見俊哉

沸騰するアジアにおいて、文化研究は何をめがけているのか。カルチュラル・タイフーンとインターアジア・カルチュラル・スタディーズの熱いコラボから生まれた理論・文化実践・政治批判の最前線を描き出す白熱の論集。
3000円/A5判並製317頁/ISBN978-4-7967-0306-2
   
映像にやどる宗教、宗教をうつす映像
新井一寛・岩谷彩子・葛西賢太

「映像」も「宗教」も不可視を現前させる装置であった――イスラーム過激派のプロパガンダ、癒しの聖地ルルドの意外な顔、インドの呪術、映像的体験と宗教的体験のシンクロなど宗教をめぐる多様な映像実践の探究。
2800円A5判並製293頁/ISBN978-4-7967-0305-5
“経済”を審問する
人間社会は“経済的”なのか?
西谷 修

2008年秋の世界金融恐慌とは何だったのか。アメリカの軍事・経済両面における覇権の崩壊は世界をどう変えるのか。2世紀にわたって世界を席巻した産業技術経済システムの命運を検証しながら、折から襲った大災厄の後に、ありうべき社会の“復興”の原理を問う。
2000円四六判並製303頁/ISBN978-4-7967-0304-8
フィールドワークのアポリア
エスノメソドロジーとライフストーリー
山田富秋

薬害HIV感染被害問題の調査の現場で立ちすくみ、フィールドワークのアポリアを通り抜けた著者が、強いられた自己変容のプロセスを振り返って、エスノメソドロジーとライフストーリーとの身体論的な架橋を試みる。
2800円四六判並製349頁/ISBN978-4-7967-0303-1
映像のコスモポリティクス
グローバル化と日本、そして映画産業
テヅカ ヨシハル

敗戦後の日本映画の国際化の歴史を辿り、20世紀後半の経済のグローバル化が日本の国民文化とアイデンティティに及ぼした変容の様相を描き出す。越境する文化産業におけるコスモポリタニズムの可能性を探る。
2800円A5判並製263頁/ISBN978-4-7967-0302-4
「気」の精神分析
佐々木孝次

「気」にまつわる日本語をとりあげ、日本人の自我意識、対人関係、さらには天皇制との深い関わりをフロイトやラカンの精神分析理論を背景に中井正一、和辻哲郎などの鋭い考察を通して日本人の心の深層に迫る。
2800円/四六判並製319頁/ISBN978-4-7967-0301-7
ドゥルーズ 千の文学
宇野邦一・堀 千晶・芳川泰久

生・言語・身体の限界に挑む思想家ドゥルーズがつくりあげる文学地勢図。カフカ、プルースト、ロレンス、ボルヘス、ベケット、メルヴィルなど言語の深淵を切り開く文学者44人の異貌の肖像を鮮烈に描き出す。
4800円A5判上製419頁/ISBN978-4-7967-0300-0
両神の民俗的世界
埼玉県秩父郡旧両神村小森谷民俗誌
埼玉大学文化人類学両神調査会

昭和40年代前半、埼玉大学文化人類学専攻課程の教員と学生が、埼玉県西部に位置する秩父郡旧両神村を対象にして行った民俗調査の記録。いまや失われつつある日本の村落の生活文化の諸相がここに鮮やかに甦る。
3500円四六判上製215頁/ISBN978-4-7967-0299-7
フラット・カルチャー
現代日本の社会学
遠藤知巳

社会全体を俯瞰する手軽な説明原理が蒸発した現代では、相互に浅く到達できる多様な営みが至るところで開かれる。「カフェ」「東京」「自動車」「ファミレス」「ライトノベル」「教育産業」「家族イメージ」「コンプライアンス」「ネット言論」「社会学」など41の文化形象を追いながら、フラットな時代の地平を問う。
2800円A5判並製419頁/ISBN978-4-7967-0298-0
妖怪文化の伝統と創造
絵巻・草紙からマンガ・ラノベまで
小松和彦

民俗社会の想像力から産まれた妖怪たちは絵巻物や絵草紙で造形化され、現在では映画・文学・マンガ・ラノベにまで大きな影響を及ぼしている。怪異・妖怪を巡る文化の変遷を民俗学・歴史学・国文学の多様な視点から描き出す。
5800円A5判並製631頁/ISBN978-4-7967-0297-3
瓦礫の天使たち
ベンヤミンから〈映画〉の見果てぬ夢へ
中村秀之

ベンヤミンやゴダールの時季はずれの思考に触発され、チャップリンやキートンらと共に無声映画の都市空間を闊歩する。視覚文化の「破局」の只中で〈見る〉ことの意味を実践的に問う、反時代的映像論集。
2500円四六判並製265頁/ISBN978-4-7967-0296-6
風景の裂け目
沖縄、占領の今
田仲康博

フェンスに囲まれた沖縄の街に生まれ育ちアメリカで学んだ著者が、占領時代を経て祖国復帰から現在に至る戦後沖縄社会の風景を、自らの身体的経験と記憶をもとに〈文化=政治〉の視点から鮮烈に描き出す。
2400円四六判上製301頁/ISBN978-4-7967-0295-9
書物の変
グーグルベルグの時代
港 千尋

「書物」を「電子本」に「読者」を「ユーザー」に変えるデジタル時代の到来は我々の経験や記憶を変容させるのだろうか。グーテンベルグからグーグルに至る歴史を辿りながら人間の想像力と技術の未来を考察する。
2400円四六判並製251頁/ISBN978-4-7967-0294-2
世界文学のなかの中島敦
ポール・マッカーシー/オクナー深山信子

英文翻訳者・研究者によるインターテクスチュアルな作品読解の試み。ゲーテ、ニーチェ、スティーヴンソン、史記そして実存哲学と中島敦作品との対話。『山月記』『名人伝』の全文英訳を付す。
2000円四六判並製207頁/ISBN978-4-7967-0293-5
ハイデガーとマクルーハン
技術とメディアへの問い

合庭 惇
マクルーハンによるハイデガーへの言及を手がかりに両者のメディア論と技術論の親近性と差異性を明らかにするとともにハイデガーの「技術への問い」全文の逐次解釈を通して情報社会と呼ばれる現代社会の本質を問う。
2200円四六判並製231頁/ISBN978-4-7967-0292-8
妖怪文化研究の最前線
小松和彦

日本の民俗社会の想像力が産み出した妖怪は、大きな社会不安から産まれ、妖怪画に描かれ、物語として民衆に親しまれた。本書は学際的な視点により中世から近代に至る様々な歴史的資料を通して妖怪文化史を構想する。
2800円A5判並製287頁/ISBN978-4-7967-0291-1
コスプレする社会
サブカルチャーの身体文化
成実弘至

コスプレ、タトゥー、異性装、改造制服などサブカルチャーから社会を読み解く。彼らは装うことで何を求めているのか。コスプレをキーワードに若者文化の現場に赴き、その独自の価値観と行動様式の実態に迫る。
2300円四六判並製287頁/ISBN978-4-7967-0290-4
彼女たちの『Sex and the City』
海外ドラマ視聴のエスノグラフィ
河津孝宏

多くの女性たちから絶大な支持を受け、映画版も制作された海外ドラマ『Sex and the City』。日本においてこの作品に深くのめりこんだ女性たちに焦点を当て、彼女たちの視聴経験と生活世界に迫るエスノグラフィ。
2300円四六判並製275頁/ISBN978-4-7967-0289-8
民俗学的想像力
小池淳一

民俗学は何を明らかにできるのか。危機感を共有する若手民俗学者たちが近代における民俗学形成の基盤を照射し、民俗研究の初志を根源的に問い直すことで精神のアルケオロジーとしての民俗学の再生を企てる。
2800円A5判上製286頁/ISBN978-4-7967-0288-1
新編 第三の眼
デジタル時代の想像力
港 千尋

デジタル・イメージはデッサンや写真とどこがどう異なるのだろうか――テクノロジーの進化によって急激に変化しつつあるイメージの世界を手がかりに人間の知覚と記憶の変容が生み出すデジタル時代のリアリティを探る。
2000円四六判並製216頁/ISBN978-4-7967-0287-4
過去を忘れない
語り継ぐ経験の社会学
桜井厚・山田富秋・藤井泰

「語り継ぐ」をテーマに、戦後から現在に至る社会問題――戦争・収容所体験、被爆、ハンセン病、アイヌ、部落差別、薬害エイズ、不登校など様々な当事者の「生きられた経験」をいかに次世代に伝えるかを探求する。
2200円A5判並製246頁/ISBN978-4-7967-0286-7
映像と身体
新しいアレンジメントに向けて
立教大学映像身体学科

電子化・デジタル化の荒波の中で映像と身体の間に想像を超えた相互作用が生起している。従来の固定化されたジャンル(映画・ダンス・演劇…)を越境し、新しい映像と身体のダイナミックな編成を企てる。
1800円四六判並製224頁/ISBN978-4-7967-0285-0
トヨティズムを生きる
名古屋発カルチュラル・スタディーズ
鶴本花織・西山哲郎・松宮朝

「カイゼン」「ジャスト・イン・タイム」で世界を席巻する「トヨティズム」とはなにか。愛知県民の生活を編成・支配してきたトヨタ生産方式の実態を文化研究のフィールドから解明し、抵抗・共存の途を提示する。
2000円A5判並製204頁/ISBN978-4-7967-0284-3
ドゥルーズ キーワード89
芳川泰久・堀 千晶

「欲望」「戦争機械」「器官なき身体」「ノマド」など哲学・文学批評・美学・倫理・政治哲学の諸領域を横断する89の基本概念を簡潔・明快に解説したドゥルーズ哲学への最良の入門書(詳細なビブリオグラフィを付す)。
2100円四六判並製266頁/ISBN978-4-7967-0283-6
テレビジョン・クライシス
視聴率・デジタル化・公共圏
水島久光

次々に起こるテレビを巡る事件、マスメディアの衰退を裏づける数々の調査結果。情報環境をリ・デザインする発想からこれらを読みなおした著者が、我々の手にメディアを取り戻すために提案する実践的な再生のシナリオ。
2000円四六判並製290頁/ISBN978-4-7967-0282-9
ヒンドゥー神話の神々
立川武蔵

この世界全体が神々の顕現した姿であると信じ、今なおその神話を生きているインドの人々の熱烈な信仰の在処を探る。幾千年にもわたる複雑多様なヒンドゥーの神々の歴史とその性格を350枚の写真・図版を用いて紹介する。
4500円A5判上製400頁/ISBN978-4-7967-0281-2
ゴジラ・モスラ・原水爆
特撮映画の社会学
好井裕明

ゴジラに始まる数多くの特撮怪獣映画や空想科学映画を幼年期から見続けた著者は、起源にあった原水爆イメージが徐々にファンタジー化していく軌跡を克明に辿り、特撮映画という絵空事のリアルな体験を描き出す。
2300円四六判並製236頁/ISBN978-4-7967-0280-5
ファッションの文化社会学
ジョアン・フィンケルシュタイン
  成実弘至
瞬間的に生まれては消えていく永遠の謎ファッション。シャネル、パンク、ファッション写真、ジェンダー、メディアまで現代社会におけるファッション文化の本質を、ジンメル、バルト、ボードリヤールの考察やカルチュラル・スタディーズの視点から解読したファッション研究入門。
2400円四六判並製232頁/ISBN978-4-7967-0279-9
ポピュラー音楽と資本主義
毛利嘉孝

ポピュラー音楽は資本主義の奴隷なのか? ロックはいつ、どうして「死んで」しまったのか? ポップの戦術とはなんだったのか? ブラックミュージックの「黒さ」とはなにか? DiYの思想とはなにか? Jポップはデジタル化のなか生き残るのか? アドルノのポピュラー音楽理論をウォーホルのポップやブラックミュージックの黒い思考対比させ、ポピュラー音楽史を俯瞰するとともに、その社会的・政治的背景を探る。ポピュラー音楽の社会学・文化研究を志す、すべてのひとのための必読書。
1800円四六判並製216頁/ISBN978-4-7967-0278-2
路上のエスノグラフィ
――ちんどん屋からグラフィティまで
吉見俊哉・北田暁大

路上に生きる大道芸人、ちんどん屋、サウンド・デモ、グラフィティ・ライター。公共空間としての路上に対する管理と規制に抗う様々なパフォーマンスの輝きを再発見するユニークなフィールドワーク
2300円四六判並製288頁/ISBN978-4-7967-0277-5
科学技術実践のフィールドワーク
――ハイブリッドのデザイン
上野直樹・土橋臣吾

技術やモノは社会的な存在であり、同時に、社会は技術やモノなしには存在しえない。本書は、テクノサイエンス研究や状況論を踏まえ、企業、ラボ、地域、家庭のフィールドワークから技術・モノ・人々がハイブリッドな集合体を形成するプロセスを解明する
2500円A5判並製240頁/ISBN4-7967-0276-8
日本人の異界観
小松和彦

我々の生活世界の「影」であり、日常生活に陰影と奥行きを与えてくれる「異界」。日本人が想像してきた多様なコスモロジーの構造とその意味を様々な角度から考察した最新の論文集
5000円A5判上製496頁/ISBN4-7967-0275-X
グローバル化と奈落の夢
西谷修

スーダン他の難民キャンプを撮り続ける女性報道写真家ホックスタインの作品や、ヴィクトリア湖畔の住民の荒廃を描いたザウパー監督のドキュメンタリー『ダーウィンの悪夢』について徹底討論し、アフリカを足場として稼働するグローバル経済の非情なシステムを問いただす
2000円A5判並製264頁/ISBN4-7967-0274-1
戦後世相の経験史
桜井厚 編
日本が戦後たどってきた社会の大きな変化を人びとの生活経験から生みだされたライフストーリーをもとに解釈し構成した本書は、制度化された支配的文化とは対立や葛藤を引き起こしている切実な問題な扱っており、とりわけ社会の周縁部で偏見や差別にさらされてきた人びとの声に注目しながら、戦後の主流をなしてきた人びとの日常意識のあり方をリフレクシィヴにとらえ返すことをめざしている
2400円A5判並製264頁/ISBN4-7967-0273-3
ギフト、再配達
――テレビ・テクスト分析入門

藤田真文

テレビドラマ『ギフト』は、バタフライナイフ事件の責任を問われ、社会的に抹殺された。この作品を分析素材として、カルチュラル・スタディーズ、物語論、映像論、記号論、精神分析、社会史など、様々なテクスト批評の方法論を明快・平易に紹介しながら精緻に〈再読〉する

2300円/四六判並製252頁/ISBN4-7967-0272-5
妖怪文化入門
小松和彦
水木しげる、京極夏彦の作品の背景にほ、古来、日本の民俗社会が育んできた豊かな妖怪文化の伝統がある――異界に棲む鬼・天狗・山姥・狐・幽霊・河童など、異形のモノたちを生きいきと絵巻や物語に表現してきた民衆的想像力が紡ぎ出す「闇」の精神史を構想する
2800円/四六判並製328頁/ISBN4-7967-0271-7
私をブンガクに連れてって
芳川泰久
カフカの『審判』の主人公のように、ある日呼び出され、文学とは無縁な、さまざまな場所に連行される。カマボコ博物館、メイドカフェ、裁判所、山奥のダム、皇居、オートレース場――文学から消えてしまった〈リアル〉に遭遇したいと願う、痛快な批評のアクロバット
2200円/四六判並製206頁/ISBN4-7967-0270-9
カルチュラル・ポリティクス1960/70
北田暁大・野上元・水溜真由美
戦後日本の思想史・文化史・生活史を空前の政治的季節である〈1960/70〉に照準して解読する――住むこと・ウーマンリブ・学生運動・あさま山荘・キリスト教・マンガ・現代思想・大阪万博・沖縄復帰・水俣病――「戦後」から「消費社会」への転換期の過酷な状況が生み出した時代の風景を「〈60/70〉を知らない子どもたち」があざやかに描き直す
2500円/A5判並製276頁/ISBN4-7967-0269-5
ライフストーリー・インタビュー
――質的研究入門
桜井厚・小林多寿子 編著
インタビューを社会調査の優れた方法として「作品」をつくり上げてきた経験豊かな著者が、自らのフィールドでの失敗と成功の体験を踏まえ、インタビューをどのように企画し、実行し、解釈し、記録するか分かりやすく解説する絶好の入門書
2400円/四六判並製288頁/ISBN4-7967-0268-7
バルザック 生命と愛の葛藤
加藤尚宏
『あら皮』の護符に宿る生命の神秘、『谷間の百合』の愛と憂愁に悩むモルソーフ夫人など19世紀前半フランスのあらゆる社会階級に生きる男女の情熱が織りなす人生(特に女性)の縮図を克明に読み解いた著者の長年にわたるバルザック論の集大成
5000円/A5判上製510頁/ISBN4-7967-0267-9
電子メディアを飼いならす
――異文化を橋渡すフィールド研究の視座

飯田卓・原和章
古典的なドキュメンタリーや民族誌にひそむ虚構性に気づいたフィールド研究者たちは、氾濫する活字と、視聴者におもねる映像などによって、ますます現実と虚構の境界が崩壊しつつあるこの世界にあって、最低限のリアリティを取り戻そうと必死に困難な探求を続けている
2500円/A5判並製280頁/ISBN4-7967-0266-0
電磁波は〈無害〉なのか
――ケータイ化社会の言語政治学

菊池久一
不可視の電磁波に覆いつくされ〈電磁波帝国〉化する私たちの生活空間。電磁波防護指針の合法性を根拠とする電磁波無害言説に抵抗すべく、アレント、ネグリ、コーネルに拠り新たな〈構成的権力〉の構築を模索する
2400円/四六判並製225頁/ISBN4-7967-0265-2
ライ麦畑のミステリー
竹内康浩
「ライ麦畑」ではなぜ物や人が落下し、そのたびに拾い上げられるのか、その不思議な一貫性は、さらに大きな謎へと扉を開く。アメリカでサリンジャー論を発信する著者が、この20世紀の代表的な青春小説で何が起きていたかを解き明かす
2300円/四六判並製232頁/ISBN4-7967-0264-4
衣裳のフォークロア〈増補・新訳〉
ピョートル・ボガトゥイリョフ
桑野隆・朝妻恵里子編訳
モラヴィア、スロヴァキアの民俗衣装のなかに、美、ジェンダー、社会階級、宗教、地方性など様々な機能を発見するとともに民衆文化にひそむ広告の記号、伝統と即興のダイナミックな関係を著者独自の動的な記号論や機能構造主義によって、多面的に展開した記念碑的著作の〈増補・新訳〉版
2300円/四六判並製220頁/ISBN4-7967-0263-6
身体化される知――パフォーマンス研究
高橋雄一郎
身体芸術からミュージアムの展示、オリンピックに到る文化的な意味を産出するあらゆるパフォーマンスを対象に据え、社会との終わりなき対話を重ね、圧倒的な支配文化への介入を企てる行動的な知=パフォーマンス理論の紹介と実践
2300円/四六判上製212頁/ISBN4-7967-0262-8
境界文化のライフストーリー
桜井厚
ライフストーリーは自己をコミュニティや全体社会との関連性の中に位置づけるという意味で、過去の経験を歴史化しようとする試みである。生活と差別の間で変動期を生きた人びとの魂にふれる九つの物語。
2500円/四六判上製408頁/ISBN4-7967-0261-X
クラシック モダン
――1930年代日本の芸術
五十殿利治・河田明久
本書は、戦前期の輝かしいモダン・アートの最終地点を、美術批評・絵画・デザイン・伝統美術など様々なジャンルで検証する。いま・ここに古典はあらためて、現代芸術の最重要課題として浮上してくる。
2400円/A5判並製248頁/ISBN4-7967-0260-1
日式韓流
――『冬のソナタ』と日韓大衆文化の現在
毛利嘉孝
『冬のソナタ』をきっかけとした「韓流」ブーム。開放が進む韓国の日本大衆文化。日本と韓国をとりまくメディア環境の激変と文化の変容をどう考えればよいのか? 国境横断的な文化研究=実践の大胆な試み
2500円/四六判並製306頁/ISBN4-7967-0259-8
アクティヴ・インタビュー
――相互行為としての社会調査
ジェイムズ・ホルスタイン/
ジェイバー・グブリアム

山田富秋・兼子一・倉石一郎・矢原隆行
インタビューはこれまでインタビュアーだけに焦点がおかれ、回答者から信頼性と妥当性をもった情報を引き出すことだけが問題にされてきた。本書は回答者自身もアクティヴな相互行為に参加して「ナラティヴ=物語」の協同制作者であることを提示する。社会調査に最適な入門書
2000円/四六判並製216頁/ISBN4-7967-0258-X
オリンピック・スタディーズ
――複数の経験・複数の政治
清水諭
古代ギリシアヘの憧憬から生み出されたオリンピックは、人種やジェンダー、ナショナリティの構築、資本主義といった「政治的なもの」と関わり続けながら発展し、いまや(そしてつねに/すでに)危機的状況に陥っている
2500円/A5判並製274ページ/ISBN4-7967-0257-1
意味への抗い
北田暁大
マクルーハン、ベンヤミン、キットラー、ルーマンの再評価から「方法としてのメディア論」を模索するとともに、戦前期の日本映画からJポップの歌詞にいたる具体例を通してメディアの不透明な「媒介作用」の実相に迫る
2500円/四六判上製280頁/ISBN4-7967-0256-3


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