批評あるいは仮死の祭典
蓮實重彦
ISBN4-7967-0079-X
1974年5月
2500円
四六判上製280頁
フーコー、ドゥルーズ、バルト、ロブ=グリエ等フランス現代知の戦略的導入をいち早く試みた本書は、著者の提示する表層批評の原点を示し、何よりも絶好の現代思想入門たりえている
アメリカ・宗教・戦争
西谷修+
鵜飼哲+
宇野邦一
ISBN4-7967-0247-4
2003年3月
2000円
四六判並製224頁
反テロリズムを大義名分に戦争を正当化する剥き出しのアメリカ帝国主義の根底にあるものを抉出し、同時にユダヤ、パレスチナ、イスラム、ヨーロッパ、難民、ナショナリズム等、現在最も重要で喫緊な歴史的・思想的課題に大胆に挑戦する白熱の討議! more
グローバル化と奈落の夢
西谷修編
ISBN4-7967-0274-1
2006年7月
2000円
A5判並製264頁
スーダン他の難民キャンプを撮り続ける女性報道写真家ホックスタインの作品や、ヴィクトリア湖畔の住民の荒廃を描いたザウパー監督のドキュメンタリー『ダーウィンの悪夢』について徹底討論し、アフリカを足場として稼働するグローバル経済の非情なシステムを問いただす more
離脱と移動――バタイユ・ブランショ・デュラス
西谷修
ISBN4-7967-0207-5
1997年7月
2800円
四六判上製320頁
追放と離散の運命を積極的な離脱へと転化し、西欧的な同化と全体化の思考を解体して、未知の空間へと歩み出る、破滅を賭けたラジカルなノマドたちの冒険! 現代思想の核心をつく衝撃的な評論集
“経済”を審問する――人間社会は“経済的”なのか?
西谷修編
ISBN978-4-7967-0304-8
2011年5月
2000円
四六判並製303頁
2008年秋の世界金融恐慌とは何だったのか。アメリカの軍事・経済両面における覇権の崩壊は世界をどう変えるのか。2世紀にわたって世界を席巻した産業技術経済システムの命運を検証しながら、折から襲った大災厄の後に、ありうべき社会の“復興”の原理を問う。 more
〈復帰〉40年の沖縄と日本――自立の鉱脈を掘る
西谷修編
ISBN978-4-7967-0319-2
2012年12月
2000円
四六判並製195頁
いまや沖縄は本土に対し公然と差別を語り、グローバル世界での自立を構想する。吉本南島論に呼応して復帰論に異を唱え、沖縄の自立の轍を刻んだ新川明、岡本恵徳、川満信一、高良勉らの言説を再検討し、沖縄と日本の接合と分離を問い直す。 more
チベットのモーツァルト
中沢新一
ISBN4-7967-0136-2
1983年11月
2500円
四六判上製324頁
物質にたいする執着に眼を曇らされた闇をくぐり抜け、いまだ顕われ出ない純粋な未発の光に満ちたもう一つの夜を渡る旅。チベット高原の仏教思想と現代思想の最先端がスリリングな出会いを遂げる
蜜の流れる博士
中沢新一
ISBN4-7967-0160-5
1989年5月
2400円
四六判上製374頁
南方熊楠、聖ベルナルド、ブランキ、パスカル、ヴェイユ。純粋な知性は、自然と超自然の交点に立つ。その時露わになるむきだしの無限を表現すべく苦闘した、巨大な知性の秘密に大胆に迫る
東方的
中沢新一
ISBN4-7967-0166-4
1991年3月
2500円
四六判上製376頁
アヴァンギャルド、熊楠、デュシャンを横断し、シャーマニズム、マンダラ、イヨマンテの儀礼、タタラの技法を突きぬけて、この惑星的知性は、東方的高次元の時空の新しいエティックを求めて遊泳する
森のバロック
中沢新一
ISBN4-7967-0171-0
1992年10月
3300円
四六判上製532頁
構想10年、著者は天使の方法、唯物論の技法、ゲイの儀式を存分に駆使して、南方熊楠という法外な生命体から怪物的な子供を生みだした。本書は未来における日本思想の可能性の宇宙樹を提示する
純粋な自然の贈与
中沢新一
ISBN4-7967-0198-2
1996年6月
2500円
四六判上製236頁
危機にさらされる人間の霊性を根本において支え、擁護する「贈与の精神」を探究する、今日最大の問題にたちむかう書。マルクスとキルケゴールとモースが一つに結びあいながら未曽有の地平を開く
女は存在しない
中沢新一
ISBN4-7967-0222-9
1999年11月
2800円
四六判上製280頁
表象されない女性の本質と野生の神話的思考を沖縄の儀礼、ゴジラ、山田風太郎、折口信夫、深沢七郎、吉本隆明、チベット密教、モダンアート等のなかに見出し、いま、ここの世界の現実に直面する
サンタクロースの秘密
クロード・レヴィ=ストロース/中沢新一
ISBN4-7967-0195-8
1995年12月
2000円
四六変型判上製114頁
クリスマス・イヴにサンタクロースは、なぜ子供たちに贈り物を届けるのか。「火あぶりにされたサンタクロース」レヴィ=ストロースと「幸福の贈与」中沢新一が、人類の祭りクリスマスの謎に迫る
終末の予感――われわれの時代の診断書
若田恭二
ISBN4-7967-0211-3
1997年12月/2004年6月(3刷、新装版)
2200円
四六判上製240頁
今、ニーチェ、ウェーバーの預言が現実化しつつある。自然破壊・アイデンティティの危機・強迫観念・拒食症など様々な精神・社会的病理が我々を襲っている。この危機的状況に立ち向かう指針の書 more
〈わたし〉という幻想、〈わたし〉という呪縛
――精神病理学的政治学序説
若田恭二
ISBN4-7967-0245-8
2002年12月
1900円
四六判並製228頁
病める家族、自殺願望、理解不能な暴力、ストーカー、カルトなど現代の典型的な精神病理を、フロイトやラカンなど最先端の精神医学の成果をもとに、フーコー以後の権力論の展開から「内なる権力」の視点で論究する more
響きあう異界
――始源の混沌・神の深淵・声の秘義
浅見克彦
ISBN978-4-7967-0311-6
20012年4月
2800円
四六判並製303頁
人間は常に異界を背負って生きてきた――リューグー、補陀落、神人合一の混沌、そして『空の境界』『虐殺器官』、川上未映子の異界。古の神話から現代の表象文化まで幅広く渉猟し、異界の深淵へと降りたつ読みの冒険 more
記号の解体学――セメイオチケ1
ジュリア・クリステヴァ 原田邦夫訳
ISBN4-7967-0137-0
1983年10月
2800円
四六判上製378頁
単線的読みから脱し、読書が本来はらむ無限の意味生産の現場へと大胆に踏み込み、ソシュール、バフチーン、ニーチェ、マラルメ等をとらえ直した白熱の論文集
記号の生成論――セメイオチケ2
ジュリア・クリステヴァ 中沢新一/原田邦夫/松浦寿夫/松枝到訳
ISBN4-7967-0139-7
1984年8月
2800円
四六判上製342頁
言語という閉じた構造から抜け出しさまざまな意味生産(モード、身振り、詩的言語)へむかうためのテクスト生成の理論を編み上げようと試みる記号実践論
記号の横断
ジュリア・クリステヴァ編著 中沢新一他訳
ISBN4-7967-0151-6
1987年11月
3500円
四六判上製414頁
言語にたいする危機意識を糧とする現代思想のさまざまな試みの限界をつきやぶり、中国、インド、イスラーム、ユダヤの言語思想へと横断する。先鋭的東洋学者による渾身の東洋へのジャンプ
中国の女たち
ジュリア・クリステヴァ 丸山静/原田邦夫/山根重男訳
ISBN4-7967-0127-3
1981年10月
2800円
四六判上製363頁
女を喰物にしてきた儒教的イデオロギーに抗して立ち上がったさまざまな中国人女性との出会いを通して、父権=資本主義解体への道を記号論的視点から模索する、ユニークな中国・女性論
黒い太陽――抑鬱とメランコリー
ジュリア・クリステヴァ 西川直子訳
ISBN4-7967-0180-X
1994年3月
3800円
四六判上製368頁
ホルバイン、ネルヴァル、ドストエフスキー、デュラスの作品と臨床例から独自の精神分析論により世紀の病い《抑鬱とメランコリー》の苦悩が豊かな芸術的想像力の根源であると説く衝撃的な論考
彼方をめざして――ネーションとは何か
ジュリア・クリステヴァ 支倉壽子/木村信子訳
ISBN4-7967-0184-2
1994年10月
2300円
四六判上製196頁
「国家」とは「法」とは何か。反ユダヤ主義の復活に抗して「異邦の女」クリステヴァは自らの体験を踏まえつつ「異質なもの=他者」を排除しないポリフォニックな共同体の創造を強く呼びかける
フランソワ・ラブレーの作品と
中世・ルネッサンスの民衆文化
ミハイール・バフチーン 川端香男里訳
ISBN4-7967-0070-6
1973年1月
6500円
A5判上製440頁
歌い、飲み、踊る猥雑なエネルギーに満ちた中世民衆の姿をラブレー文学をテクストにして画期的な方法で読み解き、現代思想に決定的な影響を与えた、文化記号論の名著
ミハイール・バフチーンの世界
カテリーナ・クラーク/マイケル・ホルクイスト 川端香男里/鈴木晶訳
ISBN4-7967-0162-1
1990年1月
5000円
A5判上製500頁
〈対話〉を核としてドストエフスキー、ラブレーを見事に読みとき、詩学、文芸理論に画期的な影響を及ぼしたバフチーンの謎に包まれた生涯とその理論を克明に辿り、この巨匠の全貌を描き出す
ミハイル・バフチンの時空
川端香男里・桑野隆 他
ISBN4-7967-0210-5
1997年11月
2500円
A5判並製288頁
対話の思想家バフチンの可能性と魅力を探った最新の論集。バフチンインタビュー/川端香男里/桑野隆/クリステヴァ/荻野アンナ/宇野邦一/吉見俊哉/ルイクリン/他
バフチン言語論入門
桑野隆・小林潔 編訳
ISBN4-7967-0242-3
2002年8月
2400円
A5判並製236頁
ユニークな言語論・記号論を明快・平易に説き、ポリフォニー・異言語混淆・カーニヴァルなどの対話原理に基づく、未来に開くバフチン思想の核心
衣裳のフォークロア〈増補・新訳〉
ピョートル・ボガトゥイリョフ
桑野隆・
朝妻恵里子 編訳
ISBN4-7967-0263-6
2005年5月
2400円
四六判並製220頁
モラヴィア、スロヴァキアの民俗衣装のなかに、美、ジェンダー、社会階級、宗教、地方性など様々な機能を発見するとともに民衆文化にひそむ広告の記号、伝統と即興のダイナミックな関係を著者独自の動的な記号論や機能構造主義によって、多面的に展開した記念碑的著作の〈増補・新訳〉版 more
ロシア・フォルマリズム文学論集1
水野忠夫編 北岡誠司/小平武訳
ISBN4-7967-0055-2
1971年9月
3000円
四六判上製422頁
ロシア革命の混沌から生まれ、既成の文学批評の根本的破壊と転換を企てたロシア・フォルマリズム運動の全貌を提示する画期的試み。本書はヤコブソン、エイヘンバウム等の論考をおさめる
ロシア・フォルマリズム文学論集2
水野忠夫編訳 北岡誠司/小平武/大西祥子/大内和子訳
ISBN4-7967-0132-X
1982年11月
3000円
四六判上製418頁
トマシェフスキーのテーマ論、トゥイニャーノフのパロディ論から『テー・ヤー・テーゼ』、プラーグ言語学テーゼまでを収録する。フォルマリズム運動を現代的位相で捉えるための必読書
詩的言語とはなにか――ロシア・フォルマリズムの詩的理論
ユーリー・トゥイニャーノフ 水野忠夫/大西祥子訳
ISBN4-7967-0141-9
1985年4月
2800円
四六判上製280頁
ロシア・フォルマリズム運動の中心的な存在であった著者の代表作。日常語と非日常語の差異、詩のイメージ、リズムの問題など、揺れ動く詩のことばがはらむダイナミズムをみごとに分析する
散文の理論
ヴィクトル・シクロフスキー 水野忠夫訳
ISBN4-7967-0182-6
1971年6月
3800円
四六判上製488頁
詩的言語への深い考察をもとに日常の事物を《非日常化・異化》する方法が芸術の方法だとする画期的な視点から文学作品の構造を分析し、文学の内的法則の確立をめざしたフォルマリズムの代表的作品
魔法昔話の起源
ウラジーミル・プロップ 斎藤君子訳
ISBN4-7967-0135-4
1983年7月
3800円
A5判上製408頁
昔話の構造分析でレヴィ=ストロース、バルトに影響を与えたプロップが、昔話発生の現場へと遡る。世界各地の昔話に題材をとり、その理論は民族学レベルにまでおよぶ
ロシア昔話
ウラジーミル・プロップ 斎藤君子訳
ISBN4-7967-0145-1
1986年5月
3800円
A5判上製380頁
文学のつきせぬ源泉であり、民族文化の基層に横たわる昔話。この多様性にみちた昔話をいくつかのジャンルに分け、それぞれの機能と起源を探る、昔話研究の決定版
再考 ロシア・フォルマリズム――言語・メディア・知覚
貝澤哉・野中進・中村唯史編著
ISBN978-4-7967-0315-4
2012年9月
2500円
A5判並製231頁
ロシア・フォルマリズムとは何だったのか? 「構造主義の先駆」という通説から遠く離れ、新たなパースペクティブからこの運動の意義を書き換える。「文学理論の端緒」を歴史化する野心的な試み。附人名・用語集 more
ロシアの宇宙精神
S・G・セミョーノヴァ/A・G・ガーチェヴァ編著 西中村浩訳
ISBN4-7967-0203-2
1997年1月
3800円
四六判上製354頁
人間の不死復活、生命の謎、宇宙生成の神秘を破天荒な想像力で探求したロシア・コスミズムの代表的な人物(フョードロフ、ヴェルナツキイなど)6人を紹介し、その主要な哲学・思想論文を収録する
モダンの五つの顔
――モダン・アヴァンギャルド・デカダンス・キッチュ・ポストモダン
マテイ・カリネスク 富山英俊/栂正行訳
ISBN4-7967-0191-5
1995年9月
3800円
四六判上製480頁
たえず〈新しさ〉を追求する不可逆な時間意識は伝統に反逆し、自らにさえ敵対する過激な《モダン》の観念を生んだ。その危機的、逆説的な本質をボードレール、ニーチェに依り壮大、緻密に論証する
理性の腐蝕
マックス・ホルクハイマー 山口祐弘訳
ISBN4-7967-0148-6
1987年1月
2000円
四六判上製248頁
高度管理社会の中で衰退した理性を復権すべく、人間本来の想像力、判断力のありかをラディカルに追求し、自然との融和を提唱する、フランクフルト学派を代表する思索の結晶
レヴィナスと愛の現象学
内田樹
ISBN4-7967-0236-9
2001年12月/2004年5月第2刷
2800円
四六判上製320頁
絶対的な「師」との「終わりなき対話」を通して、その哲学の核心をなす「師弟」「他者」「住まい」「女性」「エロス」などの概念を明快かつ平易に解明する、きわめてユニークなレヴィナス入門 more
フッサールとハイデガー
エマニュエル・レヴィナス 丸山静訳
ISBN4-7967-0105-2
1977年12月
2500円
四六判上製174頁
ユダヤ教をその根底におき、いまもっとも注目される思想家レヴィナスが全力で現象学にいどんだ、初期の代表作。まったく独自の読みでフッサールとハイデガーの根源に迫る
フッサール書簡集
――フッサールからインガルデンへ1915~1938
ロマン・インガルデン編 桑野耕三/佐藤真理人訳
ISBN4-7967-0129-X
1984年4月
3500円
A5判上製312頁
愛弟子に宛てたフッサールの書簡に詳細な注釈を付し、現象学に注ぐ彼の情熱と苦闘の跡を辿るなまなましいドキュメント。合わせて後期の著作計画を明らかにする貴重な資料である
言語表現と象徴
エドモン・オルティグ 宇波彰訳
ISBN4-7967-0039-2
1970年8月
2800円
四六判上製344頁
言語表現と象徴の役割とその関係を根源から考察する本書は、レヴィ=ストロースの構造主義人類学、ラカンの精神分析、バンヴェニストの言語理論を早くから導入した言語論・象徴論の必読文献である
象徴の想像力
ジルベール・デュラン 宇波彰訳
ISBN4-7967-0041-2
1970年10月
2000円
四六判上製200頁
西欧の伝統的な哲学のなかで長い間抑圧されてきた象徴の想像力の復権をはかり、バシュラールのイマージュ論、デュメジルの神話学に依りながら人間の想像力の新たな開花を求めた刺激的な著作
愛の思想
スザンヌ・リラール 岸田秀訳
ISBN4-7967-0038-2
1970年7月
3000円
四六判上製402頁
たがいに半身を求めあう両性具有の神話をもとに、プラトンから現代にいたる西欧の情熱的な愛の典型を鮮やかに描き出した本書は、愛と性が一致する聖なる愛、時の試練に耐える愛の創造を訴える
ポストモダニティ
デイヴィッド・ライアン 合庭惇訳
ISBN4-7967-0202-4
1996年12月
2300円
四六変型判上製192頁
いま文化変動とともに非常に重要な社会的変動が起きつつある。本書はモダン、ポストモダンの全体的考察を通して、われわれが直面する現実の基本的問題を批判的に提示しつつ来たるべき未来を問う
ハイデガーとマクルーハン――技術とメディアへの問い
合庭 惇著
ISBN978-4-7967-0292-8
2009年10月
2200円
四六判並製231頁
マクルーハンによるハイデガーへの言及を手がかりに両者のメディア論と技術論の親近性と差異性を明らかにするとともにハイデガーの「技術への問い」全文の逐次解釈を通して情報社会と呼ばれる現代社会の本質を問う more
ファッションの文化社会学
ジョアン・フィンケルシュタイン 成実弘至訳
ISBN978-4-7967-0279-9
2007年9月(新装版、旧版は1998年12月)
2400円
四六判上製232頁
瞬間的に生まれては消えていく永遠の謎ファッション。シャネル、パンク、ファッション写真、ジェンダー、メディアまで現代社会におけるファッション文化の本質を、ジンメル、バルト、ボードリヤールの考察やカルチュラル・スタディーズの視点から解読したファッション研究入門。more
問いかけるファッション――身体・イメージ・日本
成実弘至編
ISBN4-7967-0232-6
2001年5月
2500円
A5判並製252頁
ファッションを通して身体のもつ意味、とりわけ女性のイメージの変遷を様々なメディアの中に探るとともに日本人デザイナーの活躍の背景とその秘密に迫り、批判的ファッション研究の可能性を示す
コスプレする社会――サブカルチャーの身体文化
成実弘至編
ISBN978-4-7967-0290-4
2009年6月
2300円
四六判並製287頁
コスプレ、タトゥー、異性装、改造制服などサブカルチャーから社会を読み解く。彼らは装うことで何を求めているのか。コスプレをキーワードに若者文化の現場に赴き、その独自の価値観と行動様式の実態に迫る。more
マイノリティは創造する
宇野邦一/野谷文昭編
ISBN4-7967-0230-X
2001年1月
2400円
A5判並製228頁
切実なマイノリティ問題を文化創造の視点から幅広く捉えた画期的論集。編者他/鵜飼哲/西谷修/M・ブランショ/西成彦/前田英樹/一ノ瀬和夫/四方田犬彦/阿部珠理/小岸昭/ホン・キウイ
反歴史論
宇野邦一
ISBN4-7967-0249-0
2003年5月
2500円
四六判上製262頁
思想と歴史の交錯点に光をあて、20世紀思想の核心をなす主題〈存在・無意識・時間・主体・イメージ〉を根源的に問い直し、歴史的思考の呪縛の構造を打ち破る大胆な試み more
洞窟へ――心とイメージのアルケオロジー
港千尋
ISBN4-7967-0233-4
2001年7月
3000円
A5判上製286頁
先史時代の洞窟は人間の脳である。この大胆な仮説から、認知考古学など最新の科学的成果をもとに洞窟壁画のもつ驚異的な意味をさぐり、旧石器人の心の進化のプロセスを解明した画期的な洞窟論
新編 第三の眼――デジタル時代の想像力
港千尋
ISBN978-4-7967-0287-4
2009年2月
2000円
四六判並製216頁
デジタル・イメージはデッサンや写真とどこがどう異なるのだろうか??テクノロジーの進化によって急激に変化しつつあるイメージの世界を手がかりに人間の知覚と記憶の変容が生み出すデジタル時代のリアリティを探る more
書物の変――グーグルベルグの時代
港千尋
ISBN978-4-7967-0294-2
2010年2月
2400円
四六判並製251頁
「書物」を「電子本」に「読者」を「ユーザー」に変えるデジタル時代の到来は我々の経験や記憶を変容させるのだろうか。グーテンベルグからグーグルに至る歴史を辿りながら人間の想像力と技術の未来を考察する more
普遍の構築――カント、サド、そしてラカン
モニク・ダヴィド=メナール 川崎惣一訳
ISBN4-7967-0235-0
2001年11月
2500円
四六判上製238頁
思考の普遍性とは男性の立場に基づく構築物に過ぎない。カントもサドもラカンも「普遍」の概念のもつ曖昧さを免れていない。精神分析を批判の道具として性差の観点から「普遍」の概念を捉え直し哲学の脱構築を試みる
ギフト、再配達――テレビ・テクスト分析入門
藤田真文
ISBN4-7967-0272-5
2006年4月
2300円
四六判並製252頁
テレビドラマ『ギフト』は、バタフライナイフ事件の責任を問われ、社会的に抹殺された。この作品を分析素材として、カルチュラル・スタディーズ、物語論、映像論、記号論、精神分析、社会史など、様々なテクスト批評の方法論を明快・平易に紹介しながら精緻に〈再読〉する more
「経済」の哲学――ナルシスの危機を越えて
荒谷大輔
ISBN978-4-7967-0322-2
2013年4月
2600円
四六判上製256頁
危機は避けられないのか。ストア派の宇宙論、キリスト教の救済、近代科学における自然の秩序――「経済」という概念が担ってきた歴史的機能を辿りながら、現代の経済が不可避的に抱え込む危機の本質を解明する more
マルクス 資本論の思考
熊野純彦
ISBN978-4-7967-0326-0
2013年9月
5800円
四六判上製741頁
『西洋哲学史』(岩波新書)などの著書や、カント『純粋理性批判』の新訳(作品社)などで知られる日本哲学界の第一人者が、マルクスの高峰に挑む! マルクスを読むことは、世界の総体を読みとくことにほかならない。「全世界を獲得するために」マルクス『資本論』全三巻を読む。渾身の書き下ろし1500枚 more
阿Qの連帯は可能か?――来たるべき東アジア共同体のために
丸川哲史
ISBN978-4-7967-0340-6
2015年4月
3800円
四六判上製395頁
今日の東アジアの「緊張」はどこに原因があり、どこから来たのか。東アジアで起きた19世紀後半からの戦争と植民地支配、冷戦がもたらした傷を見つめ直し、来たるべき「東アジア共同体」り形成に向けて、新たな考察を展開。「朝鮮戦争に帰れ!」、「李小龍(ブルース・リー)と中国」、「台湾「反サービス貿易協定」運動の可能性と限界」、「済州島への歴史の旅」など、全20篇を収める。 more
知識の政治学――〈真理の生産〉はいかにして行われるか
金森 修
ISBN978-4-7967-0345-1
2015年9月
3700円
四六判上製381頁
〈在る〉ことと〈知る〉こととの直結的な自明性を断ち切って、真理観の複数性という観点から認識の浮遊性を説く。われわれの知識世界を大きく拡張する、新たな〈科学思想史〉の試み。政治や経済と密接な関係をもたざるを得なくなった科学の現状(ポスト3・11ワールド)にも介入し、知識と世界と政治との関係を根本から問い直す。 more
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